2017年6月7日
クルマの衝突予防
先日、深谷市のトラック総合教育センターにて「※サポカー」体験・講習会で自動車展示を行って参りました。
※セーフティ・サポートカー(衝突被害軽減ブレーキなどの安全技術が搭載された自動車)
実際に自動ブレーキや追従機能を体験するブースなどがありました。
JAFのおじさまと前方認識センサーについて話をしていたところセンサーも何種類かあるようで、良い機会なのでリサーチしてみました。
自動ブレーキやオートクルーズ、誤発進抑制機能を可能にするためのセンサーのことです。
大きくわけて3種類
①ミリ波レーダー
②光学カメラ
③赤外線レーザーレーダー
このようなセンサー達にも一長一短があり
①ミリ波レーダー
波長が1〜10mmの電波を放射し、その反射波を測定・分析することで対象の距離・方向・サイズを測定する方法。
人間は電波の反射が少なく検出がやや困難、測定可能距離は100〜200mと最も長くイルカやコウモリの位置把握やコミュニケーション方法とよく似ています。
悪天候に強く夜間でも使用可能だがコストが高い。
②光学カメラ
カメラで前方画像を撮影し画像処理を行い前方の対象物を認識する方法。研究は1960年代頃からすすめられていたようで歴史は古い。
衝突防止システムのセンサーとしては障害物までの距離や奥行きの情報も取得する必要があるため、カメラを複数台設置して立体的な情報を収集する「ステレオカメラ」として利用する。
測定可能距離は200m。コストは中程度、視界の悪化に弱く遠距離の検知が苦手。
③赤外線レーザーレーダー
赤外線は波長が最も短く760nmのため距離の測定制度が高いが測定可能距離は20mと短い。
ミリ波レーダーと同様放射した反射波を測定・分析することで対象の距離・方向・サイズを測定する方法。
低コストだが悪天候に弱く、人間の検知も難しい。
フロントガラスの所についてるこれです、ミリ波レーダーの多くはフロントグリルやバンパーの裏側についているものが多いようです。
ブレーキ自動制御や速度自動調整など遠距離認識が必要な機能には「ミリ波レーダー」
車線逸脱警告や歩行者検知が必要な機能には「光学カメラ」
低速時ブレーキ自動制御や誤発進制御機能には「赤外線レーザーレーザー」
と機能に合わせてこれらのセンサーを組み合わせて採用されていることが多いです。
http://www.mitsubishi-motors.com/jp/innovation/technology/library/e-assist.html