2017年8月2日
日帰り遠方登山 谷川岳
群馬県と新潟県の県境にある谷川岳は、容易に山頂に立つことが可能とされています。
一方、一の倉沢などの谷川岳の岸壁は日本でも難易度の高いロッククライミングの名所(遭難死者数800人以上で世界一の魔の山とも言われている)でもある。
そんな岸壁のある谷川岳へ、天神尾根ルートから山頂を目指した。
チケットを購入し、乗り場でゴンドラを待つ。
天神平の眺望を楽しむ軽装の団体さん、テン泊に臨む重装備の男性、日帰の山行など山を楽しむ同じ目的を持っていても装備、スタイルは様々。
初心者も大丈夫とネットや雑誌にもあるが天神平駅に着くと物凄い角度で尾根が雲掛かった空まで続いているのが見える。・・・登り切れるのか?!
約10分程度で標高1977mのうち1319mまでゴンドラで行き、残りの600mを脚で行く。
ゴンドラからリフトに乗り継いで天神峠1500mから
少し歩いていくと、広葉樹林の中をしばらく歩く。
山道は整備されていて、ぬかるみはあるものの比較的歩きやすい。
辺りを見回したり、しばし会話しながら体力的、精神的にゆとりがこの時まではあった。
熊穴沢避難小屋を過ぎた辺りから足下が悪くなり、角度の急なガレ場がこれでもかと続く。ガレ場の数に比例して植生も変わって行って徐々に樹木の背は低くなって高山植物たちが視界に入るようになってくる。
少し先の大きな岩の上に沢山の人たちが群がっているのが見える。
天狗の留まり場である。
頂きで写真を撮る人、大声で叫んでいる人それぞれがこの大自然、眺望を満喫している。更に近づくと楽しそうな会話、笑い声が我々を迎えてくれているかの様にも思えてくる。
岩の頂に上がると こんにちは(笑)と、同じ目的に向かう初対面の方々とも自然と会話が進む。行動食を補給し眺望を堪能し、15分ほどの小休憩を経て再び山頂を目指す。
なんとかガレ場をやり過ごし、階段を進み、雪渓をトラバースして肩の小屋に到着。
小屋の周辺は眺望が抜けており、辺りは岩と笹原。
笹原は周辺の山々にも延々と続いており、笹が太陽の光を反射してみるたびに山の色が変化する光景に感動する。
小屋前のベンチをお借りして、谷川連峰(万太郎方面)の絶景を目の当たりにして昼休憩。見事な光景にメンバー共にカメラマンになっていた(笑)
昼食を済ませ、待望の山頂へ向かう。
急峻な岩場と鎖場を経てようやく山頂間近の所、アドレナリンがそうさせるのか、絶景の喜びがつらさを凌駕するのか、自然と脚が前に出る。
13時41分、谷川岳山頂トマの耳到着。
谷川岳は双耳峰で、頂が二つに分かれている。(燧ケ岳や筑波山など)
はじめは1963mのトマの耳。
写真は、トマの耳からのオキの耳。小さく人が見える山頂写真右上
そして幾度かのアップダウンを繰り返して1977mのオキの耳に達する。
耳の周囲は尾根伝いに断崖絶壁が続き360度の大パノラマが広がる。
岩場から高山植物が顔をのぞかせている。
激しい四季の変化に耐えて今力いっぱい開花させていると思うと自然と笑みもこぼれる瞬間があったり(笑)。多少ではあるが疲れを忘れ癒された感覚も得られたりする、心地よい時間がゆっくりと流れていった。
写真は、オキの耳からのトマの耳。小さく人が見える山頂写真左上
山頂動画
↓
ザックをおろし、メンバーそれぞれで山頂を満喫。
記念撮影をして下山開始。2時間程で天神平山頂駅到着。
振り返ると…今の疲労度を顧みると谷川岳(双耳峰が確認できる写真中央)が初心者向けの山なのかどうか疑問に思う所もあるが、また登りたいと思わせる魅力たっぷりのお山でした。
谷川連峰縦走路、尾根歩きにも挑戦したい。